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木版画『祈り人』
¥18,000
『祈り人』 私の暮らす鎌倉では、神社の前を通ると自然にお辞儀をしたり、手を合わせたりと、祈りの所作が日常に溶け込んでいます。また、私自身の祖母も、朝夕に仏前で経を上げることを長年の習慣としていました。祈る行為は、宗教を越えて人の内側に静かに灯るものを支える行為でもあります。 作品では、手を胸元で合わせた女性をモチーフに、ゆるやかな線と黒の面によって、祈りの姿勢が持つ落ち着きと温かさを表しています。女性のかたちは、特定の誰かを象徴するものではなく、日々の中でそっと心を整える存在としての「祈り人」を表しています。 ・ 刷りには、ふっくらとした質感と生成り味のある和紙を使用しており、 一枚ずつ手刷りで仕上げています。 壁掛けはもちろん、スタンドを使用すれば棚やデスクに置いて飾ることも可能です。 専用の箱に入れて発送いたします。 作者:安河内彩香 制作年:2025年 素材:和紙、水性インク 技法:木版画 エディション:2/10 サイズ:323 × 235 × 20 mm (額装込み)
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木版画『たなごころ』
¥15,000
『たなごころ』は、手そのものがもつ表情や象徴性に惹かれて制作した木版画作品です。 手は顔と同じように個性が現れ、動きや形によって多様なニュアンスを伝えます。また、ものを生み出し、癒し、触れ合うことのできる、人間の創造と働きを象徴するパーツでもあります。 本作では、その「手」というモチーフがもつ多様性と力強さを、木版ならではの陰陽の表現で捉えました。インクの濃淡が、掌から放たれる光のような広がりを生み、静かなエネルギーを宿します。 ・ 刷りには、ふっくらとした質感をもつ生成りの和紙を使用しており、 一枚ずつ手刷りで仕上げています。 壁掛けはもちろん、スタンドを使用すれば棚やデスクに置いて飾ることも可能です。 専用の箱に入れて発送いたします。 作者:安河内彩香 制作年:2025年 素材:和紙、水性インク 技法:木版画 エディション:3/10 サイズ:220 × 220 × 22 mm (額装込み)
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木版画『オアハカの物売りの女』
¥15,000
『オアハカの物売りの女』は、2024年の死者の日の時期、メキシコ・オアハカで見かけた道端の物売りの女性をモチーフに制作した木版画作品です。 死者を迎える祭りの期間、オアハカの街はマリーゴールドの鮮やかな橙色に染まります。それは亡くなった魂を道案内する役割として、至るところに溢れていました。 この女性は道端に腰掛け、マリーゴールドの花で髪飾りを作りながら、道を行き交う人々に向けて販売していました。 その姿は派手な祭りの喧騒とは対照的に、淡々とした彼女の仕事、暮らし、日常を垣間見たようで、私の記憶につよく残りました。 あらゆる情報にアクセスできる今の時代だからこそ、情報の網の目にはかからないであろう、自分の足でその土地を歩いたことで出会った何気ない女性の姿を、私はただ作品に留めておきたいと思ったのです。 ・ 刷りには、ふっくらとした質感をもつ生成りの和紙を使用しており、 一枚ずつ手刷りで仕上げています。 額のユニークな窓枠が人物を包み込み、記憶を縁取る額装写真のようでもあります。飾る空間に、旅の余韻と異国の手仕事の息遣いをもたらしてくれる作品です。 壁掛けはもちろん、スタンドを使用すれば棚やデスクに置いて飾ることも可能です。 大切に保護し、箱に入れて発送いたします。 作者:安河内彩香 制作年:2025年 素材:和紙、水性インク 技法:木版画 エディション:2/10 サイズ:220 × 220 × 22 mm (額装込み)
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木版画『embrace』
¥15,000
『embrace』は、“身近な幸福を抱き留める”ことをテーマにした木版画作品です。 鎌倉の道ばたや路地裏、ふとした角に佇むお地蔵さん。 その存在は、急かすことも、主張することもせず、 ただ静かにそこにいて、人々の日常を見守っています。 以前暮らしていた別府でも、温泉のそばにお地蔵さんが寄り添っていました。 旅先でも、生活の中でも、いつしか私にとってお地蔵さんは “祈り”や“やさしさ”を思い起こさせる身近なモチーフになりました。 目に見えないものへの敬意 小さなぬくもりに気づく感受性 そして毎日の暮らしの中にある小さな幸福 それらを忘れず抱きしめていられるように そんな思いを込めて、この作品に embrace(抱きしめる・受け入れる・大切にする)という名をつけました。 ・ 刷りには、ふっくらとした質感をもつ生成りの和紙を使用しており、 一枚ずつ手刷りで仕上げています。 壁掛けはもちろん、スタンドを使用すれば棚やデスクに置いて飾ることも可能です。 大切に保護し、箱に入れて発送いたします。 作者:安河内彩香 制作年:2025年 素材:和紙、水性インク 技法:木版画 エディション:2/10 サイズ:245 × 245 × 18 mm (額装込み)
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木版画『DOS LUNAS』
¥15,000
『DOS LUNAS』は、“夢見の世界”をテーマに制作した木版画作品です。 2024年、メキシコで体験した「死者の日」。 死者と生者が境界なく集い、交わり、時間を共有する その文化に触れたとき、生と死という両極があってこそ、私たちの命が循環していることを深く感じました。 目に見えるものだけではなく、想像力をはたらかせ、 見えない存在に敬意を払い、感謝し、そして遊び心を忘れずに生きること。 それらは、人生を照らしてくれる“魔法”のようなものだと思います。 現実には存在しない“ふたつの月”は、 忙しい日常の中で置き去りにしてしまう、世界の広がりと豊かさをそっと思い出させてくれる象徴です。 ・ 刷りには、ふっくらとした質感をもつ生成りの和紙を使用しています。 一枚ずつ手刷りで仕上げているため、インクの濃淡や彫り跡の揺らぎに個性が生まれます。 全10エディションの作品です。 壁掛けはもちろん、スタンドを使用すれば棚やデスクに置いて飾ることも可能です。 大切に保護し、箱に入れて発送いたします。 作者:安河内彩香 制作年:2025年 素材:和紙、水性インク 技法:木版画 エディション:3/10 サイズ:245 × 245 × 18 mm (額装込み)
